聖ラウレンティウス X258(祝8月10日) E.Lawrence. L. Laurentius. S. Lorenzo
[伝記] 伝説ではスぺインのウエスカ(またはオスカ)生まれ。サラゴッサで勉学中、博識をシクストゥスU世に見込まれ、ローマへ伴われて助祭長に登用された。258年ウァレリアヌス帝の迫害下でシクストゥスが殉教の際、ともに殉教を願うラウレンティウスに、死を3日のばして、その間に彼が預かる教会財産を貧者に分かつよう命じた。ローマ総督は教皇の死後、教会財産の提出を強要したが、ラウレンティウスは彼が施しをした貧民を集め、教会の宝の実体を誇示した。熱した鉄灸上に生きながら横たえられて殉教。遺骨は、ティヴォリへの途上にあるカタコンブへ埋葬。スぺインではエスコリアル、イタリアではジェノヴァ,ヴィテルボ,アンコナの聖堂,ローマはじめ各地の聖堂等、欧州各国に多くの宗教建築が彼に捧げられたが、特にフィレンツェでは、ロレンツォ・デ・メディチが同名のためこの聖人を尊崇しミケランジェロを用いて聖ロレンツォ聖堂とラウレンツィアーナ図書館の設計や装飾にあたらせた。
[図像] 棕櫚を手にし、豪華な助祭長服(火焔の刺繍をつけた)をまとう無帽の青年像として表現される。金貨を盛った皿や財布,杯,吊り香炉,十字架,また殉教具としての鉄灸が持物。格子型の長方形鉄灸は手中または肩の上に置かれるか、稀に小型のものが首から吊されたり、助祭衣に刺繍される。《シクストゥスU世により助祭に任ぜられる》《教皇から教会財産を託される》《貧民へ財産を分かつ》《鞭打ち》《殉教》などの諸場面が描かれる。
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