フランスから現われる救世的王の守護聖人オルレアンの殉教聖女ジャンヌ・ダルク


聖ジャンヌ・ダルク1


聖ジャンヌ・ダルク
 X(1412頃〜1431,祝5月30日)


[伝記]
 聖ジャンヌ・ダルクは、「オルレアンの少女」とも呼ばれるフランス国民の英雄と称される。マース河畔、ドムレミの農家に生まれ、幼時より宗教教育を受けた。13歳の夏、啓示を受け、フランスの解放を志す。1429年イギリス軍に包囲されたオルレアンを救いまた、ランスでシャルルVU世を戴冠させた。
1430年コンピエーニュでブルゴーニュ公の軍に捕えられイギリス軍に引き渡され、宗教裁判の結果、異端者“魔女”として焚刑(火あぶりの刑)にされた。
 遺骨はセーヌ川へ散布された。約500年後の1920年列聖。聖女の物語をもとに映画化され、それぞれ違う女優が演じた代表的作品がふたつほどあり、どちらも印象的で良い作品にまとまっていた。比較してご覧になるのも面白い。古い方は、啓示を受ける場面が霊的で女性らしい、最近の方は、神がかり的な雄雄しさを感じ特に戦闘シーンがとても迫力のある演出だった。
 ダニエルの預言(12章1節)に登場する終末大艱難時代のヒーローが現われる。彼は、フランス王族の末裔でフラ・ダリの紋章を持つとされる。また、大天使聖ミカエルのような人物で教会と信者を守るとも言われ、ローマ教皇と共に君主として真のキリスト教会を導く。そして、大艱難時代の偉大な君主の守護聖人が聖ジャンヌ・ダルクと言われている。

[図像]
 彼女の確実な肖像は、現存せず図像は、3タイプに分かれる。
1.天の声に聞きいる羊飼い娘,
2.剣と軍旗を持つ武装の女戦士,
3.ルーアンで焚刑される殉教者。







聖ジャンヌ・ダルク2


【参考文献】
バルバロ神父訳「聖書」(講談社)
キリスト教美術図典1990年版/柳 宗玄、中森 義宗 編著
Jacobus de Voragine [ Legenda aurea ] ヤコブス・デ・ヴォラギネ「黄金伝説」
訳者:前田敬作・西井 武/発行所:株式会社人文書院
世界美術大全集/勝 國興 解説


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