No.5アロマオイル:精油の効能・効果・成分プロファイル(ベ〜ラ)
名    称
べルガモット Citrus bergamia 
科    名
ミカン科
価格帯 普通 広く入手可能
 別    名
特徴と産地
樹高5m前後の常緑樹。西洋ナシ形の実。熟すと黄色に変わり、小さいオレンジに近似。他の柑橘類同様、熱帯アジア原産。エッセンシャルオイルは、主にイタリア南部で生産
抽 出 法
果皮より圧搾
オイルの性質
淡緑色の液状。わずかにぴりっとする柑橘系の芳香を嗅ぐと気分が高揚し活力を感じる
主 な 成 分
酢酸リナリル、リナロール、セクイテルペン、テルペン、フロクマリン、ベルガプテン
作 用 特 性
抗うつ、消毒(肺と泌尿生殖器)、抗けいれん、解毒、駆風、利尿、デオドラント、解熱、緩下、殺寄生虫、血行促進、刺激、健胃、強壮、駆虫、癒傷
アロマセラピー利用
風邪、インフルエンザ、膀胱炎、発熱、感染症、不安症、抑うつ症、月経前緊張症候群
ブレンド相性
他の柑橘系オイル、アンゼリカ、バジル、シダーウッド、ジャーマンカモミール、ローマンカモミール、クラリセージ、ラべンダー、ネロリ、サイプレス、エレミ、ゼラニウム、ジャスミン、ジュニパー、コリアンダー、ジンジャー、フランキンセンス、オークモス、ローズ、サンダルウッド、べチバー
注     意
べルガモットオイルは、フロクマリン含有量が多く、光毒性がある。日光にあたる直前や紫外線照射を避ける。非光毒性のべルガモットFCF (フロクマリンフリー)は、敏感肌を刺激する可能性のあるワックス(不揮発性成分)も合んでいないため、アロマセラピストの使用者が増えている

名    称
ホップ Humulus lupulus 
科    名
クワ科
価格帯 きわめて高価
 別    名
 
特徴と産地
匍匐性の多年草植物、他の植物にからまりながら高さ約8mまで成長。雌雄別株で開花、緑がかった黄色い雄花は下垂してゆるい円錐花序をなし、雌花は、「球花」円錐の尾状花序
抽 出 法
新鮮な乾燥球花から水蒸気蒸留。球花を長時間放置しておくと、ホップに合まれるソフトレジンが酸化し不快臭となる
オイルの性質
黄色みの液体。温かみのある甘くスパイシーな芳香を嗅ぐと気持ちが鎮静し、眠りに誘われます
主 な 成 分
ミルセン(新鮮な精油のみ)、カリオフィレン、ファルネセン
作 用 特 性
鎮静、男性の性欲抑制、抗菌、消毒、抗けいれん、収斂、殺菌、駆風、利尿、催眠、神経鎮静、鎮痛
アロマセラピー利用
喘息、咳、消化不良、頭痛、月経異常、月経痛、更年期障害、不眠症、神経の緊張、ストレスによる疾患
ブレンド相性
べルガモット、サイプレス、ジュニパーべリー、ラべンダー、ナツメグ、パイン
注     意
ミルセンの合有されている新鮮なエッセンシャルオイルは感作性を引き起こす場合がありますが、時間がたつと酸化し始め、肌に対する刺激性は少なくなります。しかし常に最大限に希釈して使用してください。抑うつ症や無気力におちいっている人は使用を避けてください

名    称
マンダリン Citrus reticulata  
科    名
ミカン科
価格帯 安価 広く入手可能
 別    名
C.noblis 、C. madurensis 、C. deliciosa 、タンジェリン
特徴と産地
樹高約6mの常緑高木。光沢のある葉と香りよい白い花をつけ、果実は、小オレンジに類似し皮がむきやすい。原産地中国南部。アメリカ合衆国ではマンダリンのことをタンジェリンと呼ぶが、その他の国々ではマンダリンと呼ぶ
抽 出 法
果皮から冷搾
オイルの性質
黄色系オレンジ色液体。ほのかに甘い柑橘系の芳香を嗅ぐと気持ちが鎮静し、元気づけられる
主 な 成 分
リモネン、ゲラニオール、シトラール、シトロネラール
作 用 特 性
消毒、抗けいれん、駆風、消化、利尿、緩下、鎮静、強壮
アロマセラピー利用
傷跡、皮膚線条の予防(とくに妊娠中)、消化器系疾患、不眠症、神経の緊張、ストレス疾患
ブレンド相性
他の柑橘系オイル、ジャーマンカモミール、コリアンダー、ゼラニウム、レモングラス、ネロリ、プチグレイン、ローズ、ローズマリー
注     意
一般に刺激性・感作性はない。柑橘系果物に敏感な人は、アレルギー反応を起こす恐れがある。わずかに光毒性があり、肌につけた直後日光にあたらないこと。貯蔵寿命が短く購入後6カ月以内で使い切る

名    称
ミモザ・アブソリュート Acacia dealbata 
科    名
マメ科
価格帯 きわめて高価
 別    名
特徴と産地
常緑高木、シダの形の葉をつけ、香りある黄色い花を円錐花序に咲かせる。オーストラリアとタスマニア原産、エッセンシャルオイルは主にフランス南部で生産
抽 出 法
花と小枝から溶剤抽出
オイルの性質
淡黄色やや粘性のある液体。スミレを思わせるウッディなフローラル系の芳香を嗅ぐと元気づけられ、清涼感を感じ、気持ちが鎮静する
主 な 成 分
酢酸、フエノール
作 用 特 性
消毒、収斂
アロマセラピー利用
アブソリュートのため、アロマセラピストには使用されない。気分をよくする香水材料。しかし、心地よい香りは月経前緊張症候群、不安症、ストレス疾患をやわらげる
ブレンド相性
べルガモット、シダーウッド、コリアンダー、ゼラニウム、ラべンダー、ネロリ、オークモス、プチグレイン、ローズ、サンダルウッド。香りが強いため控えめの使用
注     意
敏感肌は皮膚炎を起こす恐れがある。常に1% 以下に希釈して使用

名    称
ミルラ (没薬) Commiphora myrrha 
科    名
カンラン科
価格帯 高価
 別    名
Balsamodendrom myrrha  没薬
特徴と産地
小高木または低木、樹高約3m、節の多い鋭い棘状の枝が直角に出ている。樹皮の裂け目や人工的に切れ込をつけて、淡黄色オレオレジンを浸出する。固化したオレオレジンは、“涙”と呼ばれクルミ大の赤茶色になる。原産地中東,北アフリカ,北インド。死者の埋葬にも用いられた香料、エジプトのミイラにも防腐処理と消毒を兼ねて用いられた。
抽 出 法
"涙"から水蒸気蒸留
オイルの性質
赤茶色粘性液体。強く苦みがありわずかに樟脳系の芳香を嗅ぐと、頭が明晰にぬくもりを感じる
主 な 成 分
へーラボレン、リモネン、ジペンテン、ピネン、オイゲノール
作 用 特 性
抗炎症、抗菌、消毒、収斂、鎮痛、駆風、細胞成長促進、通経、去痰、殺真菌、鎮静、健胃、子宮強壮、癒傷
アロマセラピー利用
スキンケア(脂性肌、老化肌)、水虫、湿疹、皮膚炎、たむし、傷跡、怪我、関節炎、呼吸器系疾患、歯ぐきの疾患、口内炎、咽喉痛、下痢、痔核、無月経症、カンジダ症
ブレンド相性
シダーウッド、コリアンダー、サイプレス、エレミ、フランキンセンス、ゼラニウム、ジュニパー、レモングラス、オークモス、パルマローザ、パチュリー
注     意
一般に刺激性、感作性はない、妊娠中の使用は避ける

名    称
メリッサ Melissa officinalis 
科    名
シソ科 
価格帯 きわめて高価
 別    名
レモンバーム
特徴と産地
やぶ状に育つ多年草、草丈60cm 。鮮やかな緑葉に芳香がある。原産地地中海地方、ヨーロッパ、アジアの一部、北米、北アフリカでも栽培。エッセンシャルオイルはフランス,スペィン,ドイツ,ロシアで生産
抽 出 法
葉と頭頂花から水蒸気蒸留
オイルの性質
淡黄色液体。軽く新鮮なレモンに似た芳香を嗅ぐと元気づけられ、鎮められる
主 な 成 分
トロネロール、オイゲノール、ゲラニオール、酢酸リナリル
作 用 特 性
抗うつ、抗血管拡張、抗けいれん、殺菌、駆風、通経、解熱、神経鎮静、発汗、子宮強壮、駆虫
アロマセラピー利用
アレルギー(皮膚および呼吸器系)、口唇へルペス、湿疹、喘息、気管支炎、消化不良、吐き気、月経異常、不眠症、偏頭痛、不安症、神経的疲弊、ストレス疾患
ブレンド相性
柑橘系オイル、ローマンカモミール、ラべンダー、ブチグレイン、ネロリ、ゼラニウム、ローズ。香りが非常に強いので控えめに使用してください
注     意
純粋なオイルの入手はたいへん困難です。市場に出まわっているメリッサオイルはレモン、レモングラス、シトロネラのブレンドであったり、ときには合成化学物質が加えられていることもあります。真性メリッサオイルはドイツのアロマセラピー医がよく使用しますが、アロマセラピーに使われるようになったのは最近で、人体に対するテストは完全にすんでいません。肌を刺激し、感作性を引き起こすというデータもいくつか報告されています。常に低濃度に希釈して使用してください

名    称
ユーカリ Eucalyptus globulus 
科    名
フトモモ科
価格帯 安価 広く入手可能
 別    名
特徴と産地
高常緑樹、樹高約90mまで成長。葉は青緑色、刃形状。オーストラリアとタスマニア原産、スペィン、ポルトガル、ブラジル、カリフォルニア、ロシア、中国などで栽培
抽 出 法
葉と若い小枝から水蒸気蒸留
オイルの性質
無色液体、甘いウッディな香りを基調、樟脳系の浸透する芳香を嗅ぐと頭が覚醒し、冷静になる
主 な 成 分
シネオール、ピネン、リモネン、シメン、フエランドレン、テルピネン
作 用 特 性
鎮痛、抗神経痛、抗リウマチ、消毒、抗けいれん、抗ウイルス、細胞成長促進、デオドラント、浄化、利尿、去痰、解熱、殺寄生虫、疾患予防、血行促進、刺激、駆虫、癒傷
アロマセラピー利用
火傷、水庖、水痘、麻疹、口唇へルペス、切り傷、虫刺され、防虫、アタマジラミ、感染症、怪我、関節炎、各種筋肉痛、捻挫、循環不全、膀胱炎、花粉症、風邪、インフルエンザ、頭痛、神経痛
ブレンド相性
シダーウッド、ラべンダー、レモン、マージョラム、パィン、ローズマリー、タイム
注     意
一般に刺激性と感作性はない、アレルギー体質の人は使用前にパッチテストをする

名    称
ライム Citrus aurantifolia 
科    名
ミカン科
価格帯 安価
 別    名
C.medica var acida, C.latifolia
特徴と産地
小常緑樹、樹高約2m、ねじ曲がった茎にとげがある。白い小さな花、約レモン半分サイズの黄緑色果実。原産地アジア、世界じゅうで栽培。エッセンシャルオイルは、主にアメリカ合衆国,イタリアで生産
抽 出 法
熟す前の果実の果皮から冷搾。果実を丸ごと粉砕し蒸留したオイルは、フルーツジュース産業の二次生産物、香りは劣る。アロマセラピストは圧搾したものを利用
オイルの性質
淡黄色かグリーンの液体。果実同様、シャープでフレッシュな芳香、嗅ぐと心が元気に清涼感を感じ
主 な 成 分
リモネン、ピネン、カンフェン、シトラール、シメン、シネオール、リナロール。
圧搾したエッセンシャルオイルは、クマリンも含有
作 用 特 性
消毒、抗ウイルス、食欲促進、殺菌、解熱、健康回復
アロマセラピー利用
風邪、インフルエンザ、抑うつ症、神経的疲弊、ストレス疾患
ブレンド相性
他の柑橘系オイル、ネロリ、プチグレイン、ラべンダー、ローズマリー、クラリセージ、イランイラン。香りが非常に強いため控の使用
注     意
圧搾ものは、非常に光毒性が高い。日光・紫外線にあたる直前の肌にはつけない。蒸留品は、クマリンを含有しないため光毒性はない。両方のオイルとも肌に刺激を起こす恐れがあり、低濃度希釈で使用。貯蔵寿命は短く、購入後6カ月以内で使い切る

名    称
ラバンジン Lavandula x intermedia
科    名
シソ科
価格帯 たいへん安価
 別    名
特徴と産地
1920年代後期に、真性ラべンダー(L. angustifolia)とスパイクラべンダー(L. latifolia) を交配させた品種。高さ60〜80cm、真性ラべンダーまたは、スパイクラべンダーのような藤色の花を咲かせる。耐寒性があり栽培容易、真性ラべンダーの2倍のエッセンシャルオイルを産出。アロマセラピーに使用されるが、大半は香水産業用リナロール抽出に使用。エッセンシャルオイルは、主にフランス,東欧で生
抽 出 法
新鮮な頭頂花から水蒸気蒸留
オイルの性質
淡黄色〜濃黄色液体。真性ラべンダーに類似、強い芳香、甘さと樟脳臭は真性ラべンダーより弱く、かすかにウッディ系の芳香、嗅ぐと精神が高揚し、頭がはっきりリフレッシュする
主 な 成 分
ボルネオール、カンファー、シネオール、ゲラニオール、リナロール、酢酸リナリル。
真性ラべンダーよりボルネオールが非常に多く、リナロールは少なめ
作 用 特 性
真性ラべンダーと同じ、神経系への刺激がやや強力
アロマセラピー利用
真性ラべンダーと同じ。他の種類のラべンダーより安価なため、室内蒸散、伝染病に対する燻蒸剤として使用
ブレンド相性
シダーウッド、柑橘系オイル、クローブ、シナモン、サイプレス、プチグレイン、パイン、ゼラニウム、タイム、パチュリー、ローズマリー
注     意
真性ラべンダーとの比較で、ラバンジンは敏感肌を刺激する可能性が高い。“真性ラべンダー”と表示されていても低価格のラバンジンのエッセンシャルオイルもあるため、信頼のおける業者から買うこ

名    称
ラべンダー、真性 Lavandula angustifolia 
科    名
シソ科
価格帯 安価 広く入手可能
 別    名
L. officinalis , L . Vera
特徴と産地
高さと広がりとも約1mの常緑低木、細茎先端に青系藤色の花を穂状花序に咲かせる。南殴地中海地方原産。エッセンシャルオイルは、主にフランス,スペイン,ブルガリアで生産
抽 出 法
花から水蒸気蒸留
オイルの性質
無色〜淡黄色液体。フローラル・ハーブ系の甘い芳香を嗅ぐと気持ちが高揚し、鎮静してリフレッシュする
主 な 成 分
リナロール、酢酸リナリル、ラバンドゥロール、酢酸ラバンドゥリル、テルピネオール、リモネン、カリオフィレン
作 用 特 性
鎮痛、鎮痙、抗うつ、抗菌、抗リウマチ、消毒、抗けいれん、解毒、駆風、胆汁分泌促進、細胞成長促進、強心、白血球増殖、デオドラント、利尿、通経、血圧降下、殺虫、神経鎮静、殺寄生虫、血行促進、鎮静、発汗、強壮、駆虫、癒傷
アロマセラピー利用
スキンケア(ほぼ全肌質)、にきび、アレルギー、水虫、おでき、打撲症、湿疹、フケ症、皮膚炎、火傷、しもやけ、乾癬、たむし、疥癬、虫の刺し傷、防虫、喘息、耳痛、咳、風邪、インフルエンザ、カタル、咽頭炎、吐き気、疝痛、膀胱炎、月経痛、抑うつ症、頭痛、不眠症
ブレンド相性
柑橘系オイル、シダーウッド、クローブ、クラリセージ、コリアンダー、サイプレス、フランキンセンス、ゼラニウム、ジュニパー、ミモザ、ネロリ、ローズ、オークモス、プチグレイン、パイン
注     意
一般に刺激性および感作性はないが、アロマセラピスト自身がこのエッセンシャルオイルの使いすぎで接触皮膚炎を起こすことがある。また、同じ L.officinalis の精油でも刺激を起こすものは、混ぜ物がされているか酸化した可能性があり、未希釈,高濃度使用は、皮膚を刺激する

 


【参考文献】 アロマセラピー百科事典/著者:クリッシー・ワイルドウッド、日本語版監修:栗崎小太郎 氏
(発行:株式会社日本ヴォーグ社)


聖なる読書と伝説「薔薇窓」 http://baramado.info/ 著者:Joanne del apocalypse



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