| | 名 称 | ネロリ Citrus aurantium var. amara | | 科 名 | ミカン科 | 価格帯 非常に高価 | | 別 名 | C. vulgaris, C. bigaradia , オレンジフラワー、セビリヤオレンジ | | 特徴と産地 | 常緑高木、樹高約10mに成長。香りの強い白い花、果実はスイートオレンジより若干手ざわりが粗く濃色。アジア原産、地中海地方で広く栽培。エッセンシャルオイルは主にイタリア、チュニジア、モロッコ、エジプト、フランスで生産 | | 抽 出 法 | 摘みたての花から水蒸気蒸留。オレンジフラワーウォーターは蒸留の過程でできる副産物 | | オイルの性質 | 淡黄色の液体。苦みのある甘いフローラル系の香りで嗅ぐと精神が元気づけられ、鎮静され、催淫性もある | | 主 な 成 分 | リナロール、酢酸リナリル、リモネン、ピネン、ネロリドール、ゲラニオール、ネロール、インドール、シトラール、ジャスモン | | 作 用 特 性 | 抗うつ、消毒、抗けいれん、殺菌、駆風、細胞成長促進、デオドラント、消化、軽い催眠、神経鎮静、循環器刺激 | | アロマセラピー利用 | スキンケア(ほぼ全肌質)、皮膚線条、動悸、循環不全、下痢、月経前緊張症候群、抑うつ症、ストレス疾患 | | ブレンド相性 | 柑橘系オイル、ローマンカモミール、クラリーセージ、コリアンダー、ゼラニウム、ジャスミン、ラべンダー、ローズ、イランイラン | | 注 意 | 一般的に刺激性、感作性はないと言われるが、接触皮膚炎と感作性を引き起こした症例が報告されているため高濃度での使用を避け、敏感肌の人はパッチテストをすること |
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| 名 称 | パイン Pinus sylvestris | | 科 名 | マツ科 | 価格帯 普通 広く人手可能 | | 別 名 | スコッチパイン、ノルウェーパイン | | 特徴と産地 | 高木常緑針葉樹、樹高36m。イギリス原産、ロシア、スカンジナビア、フィンランド、バルト諸国でも生育。エッセンシャルオイルは、主にアメリカ合衆国東部・カナダで生産 | | 抽 出 法 | 葉から水蒸気蒸留。球果、小枝、木片から抽出した品質の劣るオイルは、アロマセラピーでの使用を避ける | | オイルの性質 | 無色〜淡黄色液体。強く乾いた樟脳系と樹脂系の香りで嗅ぐと元気づけられ、清涼感を感じ、活性される | | 主 な 成 分 | 酢酸ボルニル、シトラール、カジネン、ジペンテン、フェランドレン、ピネン、シルべストレン | | 作 用 特 性 | 抗菌、抗リウマチ、消毒、抗ウィルス、殺菌、鎮痛、胆汁分泌促進、循環器刺激、殺虫、健康回復、血行促進、副腎皮質刺激、神経系刺激、駆虫 | | アロマセラピー利用 | 切り傷、擦り傷、怪我、アタマジラミ、疥癬、過度の発汗、関節炎、痛風、筋肉痛、循環不全、リウマチ、呼吸器系疾患、膀胱炎、風邪、インフルエンザ、神経痛、疲労、ストレス疾患 | | ブレンド相性 | べルガモット、シダーウッド、サイプレス、ユーカリ、フランキンセンス、ジュニパー、ラべンダー、レモン、ローズマリー、ティートリー | | 注 意 | 感作性がある。刺激性は一般的にない。古いオイル・酸化したオイルは刺激性や感作性をより引き起こしやすくなる。敏感肌の人は使用を避ける。使用の際1%以下に希釈 |
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| 名 称 | パチュリー Pogostemon cablin | | 科 名 | シソ科 | 価格帯 安価 広く人手可能 | | 別 名 | P.patchouly | | 特徴と産地 | 草丈約90cmに育つ多年草、紫がかった白い花を咲かせ、柔毛の生えた卵形葉をこすると大地系の芳香が広がる。原産地マレーシア。インド、中国、南アメリカでオイル採取目的に載培されている。エッセンシャルオイルは、ヨーロッパとアメリカ合衆国で生産 | | 抽 出 法 | 乾燥発酵させた葉から水蒸気蒸留 | | オイルの性質 | 濃い琉拍色液体。大地系、じゃ香風の長時間持続性の高い香りで、粗いトップノートの芳香が消えると甘さを帯びた芳香になる。年を経るごとに品質が向上し、芳香を嗅ぐとぬくもりを感じたり刺激されたり、催淫性もある | | 主 な 成 分 | パチュロール、ボゴストル、ボルネゾール | | 作 用 特 性 | 抗うつ、抗炎症、殺菌、消毒、抗ウィルス、細胞成長促進、デオドラント、利尿、解熱、殺真菌、神経鎮静、刺激、健胃、強壮 | | アロマセラピー利用 | スキンケア(脂性肌)、膿傷、にきび、水虫、床ずれ、フケ症、皮膚炎、じくじくする湿疹、防虫、怪我、抑うつ症、神経的疲弊、ストレス疾患 | | ブレンド相性 | べルガモット、他柑橘系オイル、シダーウッド、クラリセージ、クローブ、ラべンダー、ゼラニウム、パルマローザ、プチグレイン、ローズ、ネロリ、サンダルウッド、べチバー。 | | 注 意 | 刺激性・感作性は一般的にない。香りが非常に強いため控えめの使用 |
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| 名 称 | バニラ Vanilla Plantifolia | | 科 名 | ラン科 | 価格帯 非常に高価 | | 別 名 | ― | | 特徴と産地 | つる性のラン、緑がかった黄色又は白い花を咲かる。小さな種子を大量に含んだ緑色のさやは約25cmに生長。エッセンシャルオイルは含まない。バニラ風味と芳香は、発酵してさやの表面に形成されたバニリン結晶から放たれる。発汗と乾燥をくり返し発酵(5〜6ヶ月必要)、さやが柔らかく濃い茶色となる。中米とメキシコ原産。東アフリカとインドネシアなどの熱帯地方でも栽培 | | 抽 出 法 | 保蔵処理したさやから溶剤抽出し、抽出過程で使用されるアルコールが蒸発しない。大半の溶剤抽出によるオイルと異なる。最終製品の約30%がアルコール。これは、アブソリュートではなく樹脂性物質と言われる | | オイルの性質 | 濃い茶色の粘性液体。甘くなめらかな樹脂系典型的バニラ芳香で嗅ぐとぬくもりを与えて気持ちを楽にし、おだやかに刺激し、催淫性もある | | 主 な 成 分 | バニリン、酢酸、エチルアルコール、オイゲノール、フルフラール | | 作 用 特 性 | バニラの医薬的価値についてあまり認められていない。かつては刺激、消化促進、特に女性の性欲促進−があるとされた | | アロマセラピー利用 | 非常に高価、エッセンシャルオイルはない。アロマセラピーでは一般的に使用されない。しかし、気分をよくするために室内蒸散することができる。浸出油をつくってマッサージのべースオイルに使用できる | | ブレンド相性 | 柑橘系オイル、シダーウッド、コリアンダー、フランキンセンス、ジャスミン、ローズ、サンダルウッド、べチバー、イランイラン。 | | 注 意 | 香りが非常に強いため控えめの使用。バニラオイルは、植物油に完全に溶けないが、使用前に必ず振って混合させれば、オイルべース香水やマッサージオイルとして使用できる。 料理用バニラエッセンス(アルコールと水で希釈した樹脂性物質)は、安価に人手できるが、香水用の濃いオイル全く別物。感作性を引き起こす恐れがあり、使用前にパッチテストをすること |
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| 名 称 | パルマローザ Cymbopogon martini var. motia | | 科 名 | イネ科 | 価格帯 安価 | | 別 名 | イーストインディアンゼラニウム、ターキッシュゼラニウム、インディアンロシャ、モティア | | 特徴と産地 | レモングラス、シトロネラの近縁種。原産地インド。アフリカ、マダガスカル、インドネシア、ブラジル、コモロス島などで栽培、精油の多くも産地で生産 | | 抽 出 法 | 生もしくは乾燥させた葉から水蒸気蒸留 | | オイルの性質 | 黄緑色液体。大地系の強く甘い芳香はゼラニウムによく似て嗅ぐと、精神が高揚し刺激される | | 主 な 成 分 | ゲラニオール(75〜95 % )、シトロネラール、シトラール、ファルネソール、リモネン、ジべンテン | | 作 用 特 性 | 抗うつ、消毒、殺菌、細胞成長促進、循環器刺激、消化、解熱、強壮 | | アロマセラピー利用 | スキンケア(脂性肌か乾性肌)、にきび、おでき、怪我、食欲不振、消化器系疾患、発熱、神経的疲弊、ストレス疾患 | | ブレンド相性 | シダーウッド、柑橘系オイル、ローマンカモミール、コリアンダー、ラべンダー、パチュリー、プチグレイン、サンダルウッド | | 注 意 | 約1%低濃度に希釈すれば肌を刺激しない。芳香非常に強いため控えめの使用 |
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| 名 称 | プチグレイン Citrus aurantium var . amara | | 科 名 | ミカン科 | 価格帯 安価 広く入手可能 | | 別 名 | C.bigaradia 、ビターオレンジ | | 特徴と産地 | 過去には、ビターオレンジとネロリのオイルも採る同一の木の葉と小枝から抽出することになっていたが、現在ではオレンジとレモンの数多い変種や交配種から抽出される。エッセンシャルオイルは主にパラグアイで生産されるが、イタリア、エジプト、チュニジア産の方が品質は優れている | | 抽 出 法 | 葉と小枝から水蒸気蒸留 | | オイルの性質 | 淡い黄色液体、ネロリを思わせるほろ苦い香りがあるが、ネロリほど洗練されておらず芳香を嗅ぐと清涼感で元気づけられる | | 主 な 成 分 | 酢酸リナリル、酢酸ゲラニル、リナロール、ネロール、テルピネオール | | 作 用 特 性 | 消毒、抗けいれん、デオドラント、消化、神経鎮静、健胃、強壮 | | アロマセラピー利用 | 脂性肌、脂性髪、消化不良、鼓腸、不眠、月経前緊張症候群、神経的疲弊、ストレス疾患 | | ブレンド相性 | べルガモット、他の柑橘系オイル、シダーウッド、クラリーセージ、クローブ、コリアンダー、サイプレス、エレミ、フランキンセンス、ゼラニウム、ラべンダー、ネロリ、オークモス、ローズ、べチバー | | 注 意 | 刺激性、感作性、光毒性は一般的にないとされる |
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| 名 称 | ブラックペッパー Piper nigrum | | 科 名 | コショウ科 | 価格帯 普通 広く入手可能 | | 別 名 | ― | | 特徴と産地 | 多年草つる植物、高さ約5m以上に成長。白い小さな花が咲き、赤い実が熟して黒くなる。原産地インド。マレーシア、中国、マダガスカルで広く栽培。乾燥させた実を輸入してヨーロッパやアメリカで精油を生産 | | 抽 出 法 | 乾燥させた実から水蒸気蒸留 | | オイルの性質 | やや薄く黄緑色がかった液体、スパイシーで刺激的芳香で嗅ぐとぬくもりを感じ、催淫性がある | | 主 な 成 分 | ツジョン、ピネン、カンフエン、サビネン、カレン、ミルセン、リモネン、フエランドレン、べータカリオフィレン | | 作 用 特 性 | 鎮痛、抗菌、消毒、抗けいれん、解毒、食欲促進、殺菌、駆風、消化、利尿、解毒、緩下、血行促進、刺激(神経系、循環器系、消化器系)、健胃、発汗、強壮 | | アロマセラピー利用 | 循環不全、各種筋肉痛、食欲不振、吐き気、風邪、インフルエンザ、無気力、精神的疲労 | | ブレンド相性 | 他のスパイス系オイル、柑橘系オイル、フランキンセンス、ジャスミン、ラべンダー、ゼラニウム、ローズ、イランイラン、ローズマリー、サンダルウッド | | 注 意 | 肌を刺激する恐れがあるので、低濃度使用 |
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| 名 称 | フランキンセンス Boswellia carterii | | 科 名 | カンラン科 | 価格帯 高価 | | 別 名 | B.thurifera 、オリバナム、インセンス | | 特徴と産地 | アフリカ北東部及び紅海地方原産の低木。樹皮に切れ込みを入れてオレオガムレジンを採取。この物質は乳白色の液体から琥珀色に変化、豆粒大涙形のガム(松やにやウルシに類似)に固化。この木の産地はソマリアとエチオピア。乳香として聖書にも記述があるほど高価で気品のある貴重な神への薫香材。シェバの女王が治めたシェバ王国の栄華は乳香貿易によるとも言われる。エッセンシャルオイルは、ほとんどヨーロッパで蒸留 | | 抽 出 法 | ガムから水蒸気蒸留 | | オイルの性質 | 無色から淡黄色液体。温かみのある樹脂系芳香、わずかにレモンと樟脳の芳香があり、年を経るごとに芳香もよくなり、嘆ぐとぬくもりを感じ、頭がはっきりとし、鎮静される。瞑想、儀式によく使用される | | 主 な 成 分 | ピネン、ジペンテン、リモネン、ッジェン、フエランドレン、シメン、ミルセン、テルピネン | | 作 用 特 性 | 抗炎症、消毒、収敵、駆風、細胞成長促進、白血球増殖、消化、利尿、通経、去疫、鎮静、強壮、子宮強壮、癒傷 | | アロマセラピー利用 | スキンケア(とくに老化肌)、にきび、膿傷、切り傷、怪我、痔核、瑞息、気管支炎、咳、カタル、咽頭炎、騰眺炎、月経痛、子宮内出血、月経前緊張症候群、神経の緊張、ストレス疾患 | | ブレンド相性 | 柑橘系オイル、スパイス系オイル、バジル、シダーウッド、サイプレス、エレミ、ガルバナム、ジュニパーべリー、ラべンダー、ネロリ、パチュリー、ローズ、サンダルウッド、べチバー | | 注 意 | 刺激性と感作性は一般的にない。通経作用があるため妊娠の最初の3ヶ月間の使用は避ける |
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| 名 称 | べチバー Vetiveria zizanoides | | 科 名 | イネ科 | 価格帯 安価〜普通 広く入手可能 | | 別 名 | Andropogon muricatus 、クスクス、べチバート | | 特徴と産地 | 背の高い草、葉には芳香なく、根に強い芳香がある。レモングラスとパルマローザの近縁種。原産地インド南部、インドネシア、スリランカ。世界各地で栽培、最高品質のオイルはレユニオン島とコスモス諸島で生産 | | 抽 出 法 | 乾燥させて切り刻んだ根から水蒸気蒸留 | | オイルの性質 | 濃い茶色粘性液体。糖蜜のような芳香を基調とした豊かな大地系芳香。年を経るごとに芳香がよくなり、嗅ぐと気持ちが落ち着き、ぬくもりを感じ、催淫性がある | | 主 な 成 分 | べチべロール、べチボン、べチべン | | 作 用 特 性 | 消毒、抗けいれん、循環器刺激、浄化、血行促進、赤血球増殖、強壮、駆虫 | | アロマセラピー利用 | スキンケア(脂性肌)、にきび、関節炎、筋肉痛、リウマチ、循環不全、不眠症、めまい(「グラウンディング」にも利用可)、月経前緊張症候群、神経的疲弊、ストレス疾患 | | ブレンド相性 | クラリセージ、シダーウッド、柑橘系オイル、ジャスミン、ラべンダー、パチュリー、プチグレイン、ミモザ、ネロリ、オークモス、ローズ、サンダルウッド、イランイラン | | 注 意 | 一般的に刺激性、感作性はない |
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| 名 称 | ペパーミント Mentha piperita | | 科 名 | シソ科 | 価格帯 安価 広く入手可能 | | 別 名 | ― | | 特徴と産地 | 草丈1mに育つ多年草、根茎から盛大に伸び広がる。濃い緑色の葉と有毛茎にエッセンシャルオイルの分泌腺がある。ペパーミントは、ウォーターミント( M. aquatica )とスペアミント( M. spicata )との交配種。原産地地中海および西アジア。ヨーロッパとアメリカに帰化、エッセンシャルオイルは主にアメリカ合衆国で生産 | | 抽 出 法 | 葉と頭頂花から水蒸気蒸留 | | オイルの性質 | 淡黄色液体。フレッシュで浸透感のあるミントの芳香を嗅ぐと目が覚めたり、清涼感を感じ、頭がはっきりする | | 主 な 成 分 | メントール、カルボン、シネオール、リモネン、メントン、ピネン、チモール | | 作 用 特 性 | 鎮痛、抗炎症、催乳抑制、抗菌、消毒、抗けいれん、収斂、抗ウィルス、駆風、頭脳明断、胆汁分泌促進、通経、去痰、消化、利尿、解熱、強肝、神経鎮静、殺寄生虫、刺激、発汗、駆虫、健胃 | | アロマセラピー利用 | 打撲症、捻挫、筋違い、腫れ、たむし、疥癬、歯痛、神経痛、各種筋肉痛、呼吸器系疾患、口臭、疝痛、消化不良、鼓腸、口内炎、口腔カンジタ症、吐き気、発熱、風邪、インフルエンザ、めまい、頭痛、精神的疲労、偏頭痛 | | ブレンド相性 | クラリセージ、ユーカリ、ゼラニウム、ラべンダー、レモン、ローズマリー | | 注 意 | 香りが非常に強いため控えめの使用。敏感肌を刺激するため低濃度に希釈して使用。通経作用があるため妊娠最初の3ヶ月間の使用は避ける |
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フランキンセンス(乳香:カンラン科)聖書に記述される貴重な神への薫香材関連記事
旧約聖書 脱出(出エジプト記)第30章22〜35節に、 「主はまた、モーゼに仰せられた、『最上の香料を手に入れよ。純良の没薬(ミルラ)の五百シェケル、その半分すなわち二百五十シェケルの薫り高い桂皮(シナモン)、さらに、聖所のシェケルをもとにして、五百シェケルの肉桂の枝をとり、また、オリーブの油一ヒンをとれ。これらを香油作りの手によって混ぜ合わせ、聖なる注ぎの油のために聖油をつくらせよ・・・聖なる注ぎの油に用いる聖油である。それを一般の人の体に注ぐことは許されない。また、私が命じた調合の仕方で、それと同じようなものをつくることも許されない。・・・その調合をまねたり、その聖油を一般の人に注いだりする者は、民の中から断ち切られる』・・・『ナタフ香、セヘレト香、ヘルベナフ香、純正香、それらの香料を同じ量ずつととのえて、それを、香油作りの手で混ぜ合わせて薫香にし、さらに塩を加えて、純にして聖なるものにつくれ。・・・私が先に命じたのと同じ調合の仕方で、おまえたち自身のために香をつくってはならぬ。その調合の香は主のものだけであると考えよ。その調合をまねて香をつくり、それをかぐ者は、民の間からしりぞけられなければならぬ。』」と、書かれてある。 この聖油と薫香は、聖別用の油,聖なる香で一般の人の体に注いだり使用してはならない。また、主が命じられた調合と同じ調合で同様のものを勝手につくることは許されない。 ※シェケル=一般に、1.424g。聖所のシェケルは、安定していた。指定のない限りシェケルは銀のシェケルを指す。後に金の単位となった。
※注ぎの油=歴史書では、君主に対してだけすることになっていた。王を聖別するもの。また、大祭司だけが注ぎ油をされることになっていた。後に、すべての祭司が注ぎ油を受けることになった。
※ナタフ香=スタクテ香(ギリシャ70人訳)、アビシニアのオポバルサムン木から出る樹脂から取ったとされる。
※セヘレト香=オニックス香(ギリシャ70人訳)、軟体動物から取り、焚くときに強い臭気を発する。巻き貝のえらが、つめに似ているので、オニックスと称した。アラビア女は、この香料をよく使用すると言われる。
※ヘルベナフ香(楓子香)=カルバネ香(ギリシャ70人訳)、香料の調合に用いるゴム。
※塩=香を焚くときに焼きを早めるため、神への供え物に塩を用いることは、「味をつけ」「物を保つ」意味と、祭壇で焚く香の場合、「清め」の意味と「力と命」の象徴でもあった。
旧約聖書 列王記上第10章1〜13節に、 「シバの女王はソロモンのうわさを聞き、なぞをつかって彼を試そうと思い、旅に出た。香料と巨額の黄金、宝石をのせた数多いらくだを連れて、彼女はエルサレムに着いた。・・・彼女は黄金百二十タレント、巨額の香料と宝石を王に献上した。シバの女王がソロモンに贈った香料ほど多量の香料は、それ以来イスラエルに入ったことはない。・・・」 シバ(シェバ又はサバ)の女王の国は、現在の中東サウジアラビアの南「イエメン」と言われている。
イザヤの預言第60章6節に、 「・・・シェバの人々は皆、黄金と乳香を携えて、主の栄光をうたいつつ。」
新約聖書 マテオの聖福音書第2章1〜11節に、 「・・・そのころ、東の国の博士たちがエルサレムに来て、・・・彼らがヘロデ王の言葉に送られて出発すると、なんと、前にのぼるのを見た星が先に立って、幼児のいるところに止った。星を見て大いに喜んだ彼らは、その家に入って、子どもが母のマリアと一緒にいるのを見た。かれらはひれ伏して礼拝し、宝箱を開いて、黄金と乳香と没薬の贈り物を献上した。」
黄金は「王」への献上品、乳香は「神」への捧げ物、没薬(ミルラ)は「人間」への弔い(埋葬)のささげもの。
【参考文献】 アロマセラピー百科事典/著者:クリッシー・ワイルドウッド、日本語版監修:栗崎小太郎 氏 (発行:株式会社日本ヴォーグ社) バルバロ神父訳「聖書」(講談社)
聖なる読書と伝説「薔薇窓」 http://baramado.info/ 著者:Joanne del apocalypse
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